「心をハグするタッチセラピーをお伝えしたい」 杉山香織さん(認定タッチセラピスト)

心をハグするタッチセラピーをお伝えしたい

そんな想いでタッチセラピーを広める活動をしているのは、認定タッチセラピストの杉山香織さん。タッチセラピーを通して、子育てに悩む親御さんの絆づくりをサポートしている。タッチセラピーとは、人の肌にいろいろな形で触れることで、心や身体をリラックスさせ、様々な良い効果をもたらしていくことができる手法だ。今回は、杉山さんの過去を振り返りながら、タッチセラピーへの想いとこれからの取り組みに迫った。

 

目次

・タッチセラピーとの出会い

・タッチセラピーの方法と効果

・障がいを持つ子を、サポートしたい

・親御さんへメッセージ

 

「障がいを持つ子とのコミュニケーションツール」

―今はどんなお仕事をされているのですか?

タッチセラピーをお伝えする活動と、放課後等デイサービスで障がいを抱えた子の療育をする仕事をしています。タッチセラピーを知ったのは3年くらい前、放デイでそのような

子と生活する時間が増えた時でした。

重度の障がいを抱える子の中には、想いや考えはあってもそれを上手く言葉で伝えられない子もいました。そんな状態に困っていた時に、タッチセラピーを知ったんです。「タッチセラピーが障がいを持つ子とのコミュニケーションツールになるのではないか?」と思ったので、もっと勉強したいという気持ちになりました。

―タッチセラピーとはどういうものなんですか?

人の肌にいろいろな形で触れることで、心や身体をリラックスさせていく手法のことです。手足や背中に優しく触れられることで、オキシトシンと言うホルモンが分泌され痛みや不安が和らいでいくと言われているんです。

―タッチセラピーが、障害を抱えた子とのコミュニケーションになるんですね

そうですね。

実はもう一つきっかけがあるんです。

私は27歳の時、ギランバレー症候群という神経の病気を発症しました。体の神経が全て壊れてしまう、難病指定になっている病気です。当時はなかなか大変で、寝たきりでなにもできないという状態でした。もちろん入院して過ごしていたのですが、言葉もしゃべれないし体も動かせません。錯乱状態になってしまって、嘔吐もあり、朝晩逆になってしまったりしました。今までにない精神状態でした。

その時、医療の知識が全くない祖母が、何もできない私に、ひざ下をずーっとマッサージしてくれまして。そのときだけ、自分が落ち着いて眠れていたことをふと思い出したんです。あのとき祖母がやってくれていたことが、まさしくタッチセラピーだったと思いました。病気で言葉が喋れない自分。何も発信できないけれど、おばあちゃんが撫でてくれたことで安心して眠れたことはすごいことなんだと思いました。これはたくさんの方に届けていきたいと思い、タッチセラピーを発信しています。

 

―当時は相当辛かったと思います

病気の時は、そうでしたね。

神経が壊れてしまっていて、情緒的にもやられてしまっていたりしたので。ただ家族の、医療とは別の部分の手当てにすごく助けられました。なので、家族の手でなでたりさすったりすることで精神状態を落ち着けたり、絆を作れたりするタッチセラピーを多くの方にお伝えしたいです。

タッチセラピーの方法と効果

―具体的にはタッチセラピーにはどんな効果があるんですか?

主な効果として、「オキシトシン」というホルモンの生成があります。

オキシトシンには以下の効果があります

・信頼関係の構築

・ストレスホルモンの抑制

・睡眠の改善

・血圧の安定

・成長ホルモンの分泌を促進

あと、鎮痛作用も期待できるようになります。「痛いの痛いの飛んでけ」ってするときに体をさするじゃないですか。それって気休めじゃなくて、実は根拠があるんです。

 

―具体的に、タッチセラピーの魅力は?

誰でも個々に合わせたセラピーができることです。

触れる・さする・なでるなどのシンプルなタッチを基本として、医療を必要してる子たちにも安全にできますし、もちろん健常の子たちにも効果は期待できます。

その子に触れて、向き合うことで何を感じているのかなと想像するやり取りがすごく面白いというか、私には魅力的です。その時間をお母さんたちにも持ってもらえたらなと。時間は多くはとれなくても、子どもとの関係ができたりするところもあると思うので、タッチセラピーを取り入れてもらえたらよりいいのかなと思います。

 

―タッチセラピーは誰でも訓練なしでできるものなのでしょうか?

できますね。

むしろお母さんたちって普通にやっているんじゃないかと思うんです。子どもが泣けば抱っこしてトントンってたたいたりしているんじゃないでしょうか。その一瞬って大事で、とても効果があることだとお伝えしたいです。

もっと効果を出すための手法もあります。例えば心臓疾患を持っている子どもには、それに合わせたタッチセラピーの手法があります。疾患の症状に合わせたタッチセラピーができるのも、魅力だなと思います。疾患がある子にできないことはなくて、その子その子の症状に合わせた手法があるので、それも伝えていきたいですね。

 

―タッチセラピーで、お母さんやお父さんもやさしい気持ちになれそうですね。

きっと触れているうちに、自然と変われる気がするんですよ。実は人に触れるとき、触れられる人よりも触れている人の方により多くのオキシトシンが分泌されているという研究結果もあるんです。タッチを通して、なんか自然と落ち着くなあっていう。やさしくはぐしたり、さすったりしているだけで、気づいたら穏やかになっていることって、私もよくありますし笑。自分で気持ちを完全にコントロールするって難しいので、気づいたら変わってるって思ってもらえたられしいかな。

 

障がいを持つ子を、サポートしたい

―子供と関わる中で、お母さん自身が安心感を持って考え方や接し方が変わっていくことはありそうですね

そこは私も願っているというか、自分がやりたいことに近いと思います。ここ(kakara)の酒井田さんと間淵さんも、メンタルのサポートをされています。

HOME

来年からはkakaraさんの場所をお借りして、障がいを抱えるお子さんやそのママたちのサポートもできたらなと思っています。今は保育園や生涯学習交流館で、お母さんやお子さんにお伝えする場をいただいているのですが、これからは発達が気になるお子さんや障がいを持った子、そのお母さんたちに向けて発信したい。kakaraさんがその第一歩の場所になればと思っています。

―kakaraさん、すごく良い場所ですよね。

そうですね。とても空気が良いし、自然、緑も多いです。バリアフリーになっているので、車いすの方たちにも来てもらえるところも魅力ですね。

すごく大好きな場所なので、ここから発信していけたらなと思います。

 

―いつ頃から教室を開かれるのでしょうか?

今年の春に向けて準備中です。

現状では公民館や保育園から依頼を受けての出張教室や、個人向けのプライベートレッスンも行っています。インスタグラム(リンク)に活動の様子もアップしているので、ぜひ見てみてくださいね。

※レッスンや教室の依頼はこちらから

Mail:8touch.therapy.ligare8@gmail.com

インスタ:https://www.instagram.com/lapis_ligare/

親御さんへメッセージ

―最後に、メッセージをお願いします

まだ日本ではあまり知られていないタッチセラピーですが、素晴らしい効果が多く証明されています。

心をこめてお伝えしたいと思ってるので、興味を持ってもらえたらうれしいです。

杉山香織さんインスタグラム

https://www.instagram.com/lapis_ligare/

 

杉山香織さんへのお問い合わせはこちらから

8touch.therapy.ligare8@gmail.com